当社、印刷部門においてこの度、印刷インキ工業連合会から植物油インキマークの使用許可を取得しました。
当社で印刷されるプロセスインクを使ったカラー印刷に対して植物油インクが使用できるようになりました。
植物油インクは、従来のインク(油性インク)に比べ技術的な部分に大きなメリットが期待でき、
世界的問題である環境保護にも大きく役立つことができるのです。
これからのクレアールの印刷は、印刷物の品質のさらなる向上はもちろん、自然環境への配慮を考えた未来ある印刷に取り組んでいきたいと考えております。
従来の印刷インクは、石油系有機溶剤を含む油性インクが多く使われておりました。
油性インクは揮発性があるため印刷中に蒸発し、作業者の健康を害する恐れや環境や大気を汚す一因とも言われていました。
しかし、植物油インクの誕生によって作業環境が改善され、ゴミとして埋め立て処分しても地中での油分の分解が容易になり、
石油の利用が減ることで環境保護、資源保護に対応できるようになりました。
植物油インクは、原料そのものが環境に良いばかりでなく、再生紙を作る際にも石油系インクと比較して紙とインクの分離が良く、
紙繊維の損傷が少なくすむ利点を併せ持ちます。 しかし、セット作業や乾燥などでコスト上の問題があり、インクメーカーとの調整を重ねて、
植物油インクの利用を促進する為にも油性インクと同額に据え置かせていただくことにいたしました。
尚、当社ではプロセスインクを使ったカラー印刷の全てに植物油インクを使用しております。
印刷インキ工業連合会から植物油インキマークの使用許可を取得しましたので、
植物油インク使用の印刷物に『VEGETABLE OIL INK』のロゴマークが表示でき、植物油インクを使用した印刷物を採用する企業は、
環境配慮に積極的に取り組んでいる姿勢を、ロゴマークの表示により社会にアピールできます。